吠え 第三駐車場 最終章 そして悲劇は起こった
(4)介護(リハビリ)を仕事にしてしまう男たち
セルフのガソリンスタンドの親切
最近はセルフのガソリンスタンドが多くなりました。私は片手でお釣りを受け取るのが苦手なこともあり、いつも現金で3000円分きっちり入れることにしています。
病気前から2000ccのミニバンに乗っているのですが、これ車高が高く左片麻痺の私は、運転席の乗り降りに苦労するのです。さらに1000円札を3枚挿入しなければなりませんので、片手しか使えない私は、給油の作業に多少時間がかかるのです。ですからいつもは、空いている平日に給油を済ませるようにしています。
その日は、日曜日でしたが、たまたま通りっかかった際、あまり混んでいなかったのと、残量が減っていたので、給油することにしました。一台待ちで並びました。直後にもう一台が私の車の後ろにすぐに並びました。バックミラーで確認するとミニバンにご夫婦と お子さん2人乗っておられます。
私の順番がきて、すぐに(実際はもたもた)車から降りて行くと、後ろの車から40代と思しきご主人が降りてこられます。「手伝いましょうか」と私に気軽に声をかけてくれました。
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私は「自分でできますので」と一旦答えかけたのですが、その親切が嬉しかったので「じゃすみませんが、給油キャップだけ開けてもらえますか」とお願いしました。
私がガソリンを入れていると、後ろの車では家族で笑顔で話されています。ようやく私が給油を終えて、後ろの車に頭を下げると、動作の遅い私に対して、みなさんんイライラした様子は微塵もなく、笑顔で挨拶をかえしてくれました。
田舎でも、障害者用の駐車場は健常者に占拠されてしまうことも多いのですが、一方で、こんな親切な方もおられます。本当にありがたいことです。実際はこんな方のほうが多い気がします。
と言いますのは、セルフのガソリンスタンドで、声をかけていただくことが度々あるのです。でもこれまでは「ありがとうございます。大丈夫です」とお断り(笑顔で)することが多かったのですが、今回はありがたくお手伝いいただきました。
【参考記事】 運転席に乗り込めない!! [丹下右膳の運転記]
それじゃ~また
吠え 第三駐車場 その5 半金屋の仕事は始まった
高速道の運転も運転感覚が戻ってきました [障害者の車運転]
吠え吠え記 第三駐車場その4 半金屋現る!
おかげで全体の8割程度が順調に進捗したある日、工務店の社長が申し訳なさそうな顔でやってきました。
続く
(3) 自立した人ほど要注意!
駐車禁止除外指定の申請 [障害者の車運転]
身体障害者手帳などを持っている人で、一定の条件に当てはまれば交付して貰うことが出来るのが駐禁除外標章です。 路上駐車をしても「 駐車禁止除外指定車標章」を表示していると駐車禁止除外となるものです。
吠え第三駐車場 その3
(2)「進歩し発達する」という呪縛から逃れる
男と女の老いかた講座―老いに上手につき合える人、つき合えない人
- 作者: 三好 春樹
- 出版社/メーカー: ビジネス社
- 発売日: 2001/05
- メディア: 単行本