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運転免許適性検査 [障害者の車運転]


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運転免許適性検査


いよいよ日曜日、車で1時間離れた運転免許更新センターに行きました。障害者駐車場に車を止めてセンターに入っていくと、日曜日ということもあり多くの人で混雑していました。


しばらくすると、係員が私を見つけて近寄ってきました。「メガネさんですか?」と聞きます。「ハイそうです」「こちらにどうぞ」どうも地元の警察から連絡が入っていたようです 。VIP 待遇とはいきませんが詳しく説明を受けることができました。


それでは、私の、運転免許適性検査の様子をご紹介します


1.まず両足で真っ直ぐ立てるか、片足立ち、握力検査です。


私は麻痺側の片足立ちは、もちろん出来ません。握力は、麻痺手はゼロ、健側は50程度だったと思います

 

2.運転席に乗り込んで検査です。

その前にいくつか質問がありました。

◆「今日はどうしてきましたか」「自分の車です」

◆「いつも運転されますか」「はいこの8年ほぼ毎日運転しています」

◆「ハンドルにスピンナーついていますか」「2台ありますが、1台にはつけています」

「そうですか。スピンナーついていないと違反になりますので・・」「それだとワイパー操作がしにくいので」「そうですか」

 


適性検査画面キャプチャ.PNG

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いよいよ実技です


写真の様な装置のハンドルに「ハンドル回しのスピンナー」がついていて、それを操作します。ディスプレイ上の赤い縦棒が自動で左右に動くので、ハンドルを操作して下の青い棒をあわせていきます。

左右の終わりに近づくとハンドルが重くなります。パンク時に路肩に寄せるためらしいです。


数往復程度やりましたが、結構力がいります。結果「合格です」。

それで終わりです。ブレーキなどのテストはありませんでした。

 

3.それからは通常のコースです。

 

職員の方が、一人付いてくれました。


途中の関所「交通安全協会にご加入を」地点にやってきました。「すいません、こんな体なもんで、失業していまして・・」「わかりました」関所も無事通過(笑)。


目の検査も、準備が効いて何とかクリアー。 写真撮影。その後30分の優良者講習。私は、付添の人に導かれ満員の受講者の席でなく、少し離れた所のソファーで聞かせていただきました。


そうして無事免許取得。今回からAT車専用免許です。この間約1時間15分でした。これで5年のゴールド免許取得です。やれやれ


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3タイプ別の関係改善アプローチ [片麻痺障害者として生きる]


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前回三好春樹先生の、3つの軸で個人を考えると、典型的な3つのタイプに分けられると言う話を紹介しました。
3つの軸とは「社会的人間関係軸」、「家族的人間関係軸」、「自分自身との関係軸」です。

それに基づいて3つのタイプを考えてみました。タイプⅠは「会社人間」タイプ。タイプⅡは「マイホーム」タイプ、タイプⅢは「自己追求」タイプです。

それで今回は、それぞれのタイプごとの特徴を明らかにし、脳卒中片麻痺となった我々が、どう関係を向上させるか、そのアプローチ方法を考えてみたいと思います。










9c1db33378e7cee378d9530be237c073_s.jpgⅠ.「会社人間」タイプ
脳卒中で片麻痺となり会社復帰ができないと、社会的人間関係はあっさりなくなります。定年経験された方はよくご存じだろうと思いますが、大変これもろいのです。特に現役世代との関係はあっさりなくなります。

そこでどうするかですが、まず家族的関係の修復です。これができるかどうかが最大の課題となります。妻を自分をサポートする単なる機能だと考えていた場合は最悪です。病気前の家族関係が悪いと、「ぬれ落ち葉」と忌み嫌われるのが落ちでしょうか。

でも母なる女性は、こんな会社人間で、片麻痺障害者となった夫を支えているケースも多い。本当にありがたいことです。私も妻には大感謝です。もう一生頭が上がりません。

社会的関係に関しては、これまでの会社関係はスッパリあきらめ、別の社会的関係を築く必要があります。その際「昔の名前で出ています」は絶対いけません。そんなもの新しい人間関係では全く役に立たないどころか元凶となります。昔の社会的地位はきっぱり忘れ一個の人間性のみで勝負する気概が必要です。


Ⅱ.「マイホーム」タイプ
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家族との関係が良い男性は、他のタイプと比べると経済的基盤が安定しておれば、比較的良い状況だと思います。ただ子供の独立等で家族関係も変化していきます。そこで社会的関係を広げることも重要になります。そのためには「優しい」は最大の強みではありますが、個性も必要です。趣味などに打ち込むなど「自分づくり(個性づくり)」も大切であろうと思います。

問題は専業主婦をされていた女性です。夫が上記の「会社人間」タイプで現役。しかも妻を自分をサポートする単なる機能だと考えていた場合は最悪です。さらに理解のない姑と失語症が重なると、状況は大変厳しいです。どうすべきか、精神的ケアも含め親族の援助など必要にもなってきます。


Ⅲ「自己追求」タイプ

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このタイプの中には、全く正反対のタイプが混在しています。良いタイプと悪いタイプです。良いタイプとしては他人に迷惑かけない「趣味」において高い水準を究める等の「自分づくり」タイプです。悪いタイプは「関係破滅」タイプです。

「自分づくり」タイプは、脳卒中で片麻痺となった後でも、利き手と逆の手で書道にいそしみ素晴らしい作品を発表されるような方で、自信と誇りを自らの手で取り戻すタイプです。こんな前向きな方はそう心配する必要はないとおもいます。

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一方、「関係破滅」型の悪いタイプですが、具体的には「さすらいのギャンブラー」タイプや「オタク」タイプがいると思います。

昔は破滅型の「さすらいのギャンブラー」が多くいました。ギャンブルと借金、それに酒も当然ついてまわりますから、家族関係はとっくに崩壊しているケースです。経済的基盤ももちろんありませんから、もう「自己破産」して親族の援助に頼るしかないケースです。
ただ個性があり、面白い奴と思われることも多いので、暴力的でなければ再出発し社会関係をあらたに築くチャンスはあります。

現代的な「オタク」はどうでしょうか、キャラクターグッズの収集くらいはいいのでしょうが、女房・子供そっちのけでゲームに熱中してきた男。これから脳卒中で片麻痺障害者でもこのタイプが増えていくのでしょう。経済的基盤があることを願うばかりです。何十年ゲームをやり続けてきた人の脳ってどの様になっているのでしょうか個人的には興味あります。


以上3タイプ別に検討してきましたが、基本的には家族関係を基盤として、自分の自信と誇りを取り戻すために「自分づくり」に励み、さらに、新たな社会的関係を目指すことが共通したアプローチ方法と思われます。

まだまだ面白そうな気づきが沢山得られそうですが、長くなりましたので一旦置きます。


それじゃ~また。

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運転免許更新 交通課女性警官との攻防(2) [障害者の車運転]

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前回の地元警察との攻防の続きです。

ーーーーーーーーーーーー


しばらくすると、彼女の上司の実直そうな男がやってきました。

私が先程と同じことを繰り返しますと、


「わかりました、県警とも相談しますので、少しお時間いただけますか」

れからは30分近く待ったでしょうか

「おまたせしました。申し訳ありません、法律は全く変わっていませんでした。

前の二人の担当者の判断ミスです」


『そうやないで、前の二人はベテランの方たちやった。だから私の体見て、「車の運転はできるが(実際している)が、片方の手足が動かないからAT車以外は実際に乗れない」ことを理解してくれたんや、それなら、そんな体で遠くまで行って、わざわざAT車に限定するような検査受ける必要は無いと判断してくれたんや』

 

「はあ~」


「その判断に間違いはなかった。私は8年間AT車以外は乗れなかった。ただし、無事故無違反で、今日までAT車を運転してきた」

 

「はあ~」


「だから私は、前のお二人に感謝している。」

 

「ハイ!」


「わかった。適性検査を受けに行く。」私は潮時と判断しました。


「長い間、お待たせして、大変不愉快な思いさせてしまって申し訳ありませんでした。〇〇免許更新センターには行かれる日時等は連絡しておきますので」


ということで、相手が、一件落着です。


私が、玄関の方に歩きかけていると、さっきの女性警察官が追いかけてきました。

「大変不愉快な思いをさせまして、申し訳ありませんでした」と謝ってくれました。

「いやいや、気にしてないですよ」と私も笑顔で答えました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


もちろん正しいのは、女性警察官なのですが、眼の前の「法」だけ見て、正しいいんだからと高飛車な物言いをする人と、法は理解しながらも、適用する「人」まで見ることができるベテラン。その違いです。

 

次回は免許更新センターでの適性検査のお話です。


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運転免許更新 交通課女性警官との攻防(1) [障害者の車運転]


 

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今回で脳卒中後、3回目の免許更新になります。

 

前2回は地元警察で、あっけないほど簡単に更新出来たのですが、今回は多少不安に感じていました。といいますのは地元警察の交通課の免許更新担当の女子警察官の評判がすこぶる悪いのです。


最近更新に 行った妻や姉に聞くと、「おじいちゃんやおばあちゃんが窓口でボロカスに言われてた、相当きつい担当者だ」と言うのです。私は、嫌な予感を持ったまま出かけました。

 

書類を提出し、ソファに座って待っていると、案の定、例の女子警察官らしき人物が、近づいてきました。大まかなやり取りは次のとおりです。


「貴方を見ていると、このまま免許更新させるわけには行かない。まず、県内に2箇所ある更新センターで適性検査を受けてきてください」


「私は、病気してから過去2回、ここで免許更新している。なぜ今回だけ適性検査をうけなければならないのですか」


「前の事は、私はわからない、ただ、私は貴方をこのまま更新させるわけには行かない。適性検査を受けてAT専用の免許にしてもらってください」



「ちょとまて、免許更新は法律に基づいて運用されているはずや。前のことがわからないとは何事や! 法律が変わったんなら、その法律を見せてくれ」

「・・・」


「適性検査しても、これまで運転できなかった種類の車が運転できるようになるため適性試験を受けに行くならわかる。そうでなく、これまでより運転できる種類が限定される。そのために何でわざわざ遠くの更新センターに行く必要がある。AT限定なら、ここでそうすれば良いことやん」

「それは、ここでは出来ません・・・」


「あんたでは、話にならん。別の担当者に変わってくれ」


話はまだまだ続きます。


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脳卒中後3回目の運転免許更新(1)視力改善 [障害者の車運転]


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前回の免許更新から早くも5年が経過しました。脳卒中後は8年経過したことになります。片手運転ですが、幸い無事故で、ここまできました。

ボディーをこっすて傷つけることもありませんでした。この間、平衡感覚がかなり改善されて、大きなカーブでも体が傾くということもなくなりました。
高速道の運転も普通にできるようになりました。



ただ一つ問題があります。「視力」です。


わたしは元々老眼で、実は病気前の免許更新時から次回はメガネを準備してくださいと言われていたのです。それでも、不思議なことに病後2回はすんなり視力検査合格したのです。


ところが、最近さらに視力が悪化しているように感じるのです。パソコンのし過ぎかもしれません。両眼で0.7以上が、普通免許の場合の条件ですが、やや下回っている気がします。


そこで上記の写真のように視力補正メガネ(100均で売っている細かい穴が空いた「ピンホールメガネ」と呼ばれる眼鏡)を購入し、遅ればせながら、約1ヶ月前から改善を試みました。


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「関係障害論」的(その2)人間を3つのタイプに分けて考えるアプローチ法。 [片麻痺障害者として生きる]


三好春樹著「関係障害論」の第2回目は、その人が持っている「関係を評価」し、3つのタイプに分けて考えようというお話です。

関係の中で、人間を評価しようという斬新な考えです。私流に解釈してお伝えします。

■□■□■□■□


三軸の評価基準

(図形見ずらい場合はクリックしてアップでご覧ください

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まず、評価基準は三つの軸です(図-1の※44)社会的関係y軸,自分自身との関係z軸、家族的関係xです。

三軸に沿って評価すると、大きさが立体化されて表されます(図-1の※45)

まあ※45の様にバランスが取れていると、大きな正方形になる。豊かな人間関係を持っている人となります。



























個人を3つのタイプに分けてみると

(図形見ずらい場合はクリックしてアップでご覧ください)

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次いで、この3つの軸で個人を考えると、典型的な3つのタイプに分けられると言う話です。これがなかなか面白いのです。皆さんも自分の周りにいる人間を当てはめてみてください。色々面白い認識が得られますよ。


※46 タイプ Ⅰ 

これは社会的関係は強いが、あとの二軸はさっぱりダメ。仕事世界がすべてと言った典型的な「会社人間」タイプでしょう。高度成長期時代のお父さん像でしょうか。脳卒中で片麻痺となられた方には多くあるタイプではないでしょうか。私もどちらかと言えばこのタイプに属していました。


※47 タイプ Ⅱ

このタイプは家族関係は強いが、他の二軸の関係はダメ。「マイホーム・パパ」と呼べるタイプです。女性の専業主婦で「良いお母さん」は、このタイプが多いのではないでしょうか。


※48 タイプ Ⅲ

社会的関係ダメ、家族的関係もダメ。あるのは「自分との関係」のみの「自己追求」タイプです。この中には良性のものと悪性のものが混在しています。趣味等の道を究めるタイプや、「破滅型」のさすらいのギャンブラー、あるいは「オタク」タイプも存在します。友人や仲間などからは面白い奴と評価されるかもしれませんが、こんな人父に持つと家族は悲惨です。昔はこんな破滅型人間多くいた気がします。


障害や老いに強いタイプ、弱いタイプは?


次にこの3つのタイプの中で、障害や老いに強いタイプ、弱いタイプを考えてみましょう。皆さんも具体的な周りの人間に当てはめ考えてみてください。


タイプⅠ

これは障害や老いに対していかにも弱そうですねえ。定年退職しているのに元○○会社の××部長などといつまでも人に挨拶するタイプです。肩書が通用しない世界で、肩書を強引に通用させようとして嫌われるタイプです。社会的関係がなくなれば(これが、本当にもろいのです)、全ての関係がゼロです。


タイプⅡ

経済基盤があれば、老いや障害に強そうです。ただ専業主婦の場合で、夫や子供の世話に明け暮れていて、それに対し夫や子供が感謝してくれていればよいのですが、単なる自分をサポートする機能とみなされていると、立場は弱くなります。


私も男だからわかりますが、人を機能としかみなさない人多いのです。特に仕事世界ではそれが当たり前ですから。自分の奥さんまで自分をサポートする機能とみなす夫です。

ですから、主婦の場合夫しだい、家族しだいと言えると思います。また姑との関係も絡んでくると問題は一層複雑となります。


タイプⅢ

「唯我独尊」我が道を行くタイプです。一見、障害や老いに強そうです。孤独には強いタイプでしょう。ただし逆に人間関係を作るのが苦手なわけですから、障害や老いで人の助けが必要となった場合は問題は大きくなりそうです。

身体的自立、経済的自立があればという条件付きで、障害や老いに強いと言えるかもしれません。


それでは、それぞれのタイプごとにどう関係を向上させるか、そのアプローチ方法を次回考えてみたいと思います。


 それじゃ~また。

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車のドアを閉める時はくれぐれもご注意を!

 

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  • えぬ@michienu

    自分の車に乗ってドア閉める時に、誤って車から転落するという失態を演じてしまいました。
    片麻痺という事で、乗り降りの時はドアをいっぱいに開けるので、車内から閉めようとして身体ごと手を伸ばし、バランス崩して地面にダイブ。
    左手でハンドル握っていたものの、麻痺手で体重支えきれませんでした

    See えぬ's other Tweets
これはえぬさんのtwitter記事です。私もドアを全開にして車に乗り込むので、閉める時多少苦労します。運転席に座った時すぐシートベルトするようにしているのですが、これが効果があるのかどうか?まだ試せてはいません。でもドアを閉めようと体を伸ばすと、ベルトが伸びる感覚があるので注意は喚起されます。


みなさんもお気をつけあそばせ!
 

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◇◆第三駐車場番外編 最初で、最後の警告 

 

 ◇◆第三駐車場番外編
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1月の最後の日です。第三駐車場のすぐ近くにある図書館の駐車場、ここ日当たりが良く雪溶けが早いところです。
ここで半金屋にばったり出くわしました。それも彼が、彼女の車に乗り込む直前です。
「昨年は工事お世話になって有難う」
「ハァ~?どちらさんでした?」
「工務店で屋根防水工事お世話になりました。その節はお世話になりました」
「アア~」
「今まで気づかんかったんか、ワシはあんたの車見てすぐわかったで~」
私の、最初で、最後の警告です。

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三好春樹先生の「関係障害論」的アプローチを考えてみる (その1)


三好春樹先生の「関係障害論」的アプローチを考えてみる (その1)


三好春樹著「関係障害論」は着想が斬新で、非常に含蓄(がんちく=深い意味)に富んだ素晴らしい考えです。今回このアプローチ法を紹介しながら、リハビリのあり方を考えてみたいと思います。この本を教科書にリハビリや人間関係というものを考えるシリーズです。まず三好理論をご紹介します。


■□■□■□■□

これまでリハビリと言えばまず「個体(身体)」に対するアプローチが先で、関係(人間関係)はこれにプラスされるものです。式に直すと次のようになります。


      人間 = 個体 + 関係


例えば個体(身体)が100で関係が0の場合トータルで人間は100となるという事です。従ってリハビリのアプローチはまず身体のアプローチで、その後もそれに限定されることが多い。


これに対して三好理論では次のように考えます。人間は、関係の中でこそ存在する個体(身体)であるとの考えです。式に直すと次のようになります。


人間 = 個体 × 関係(家族的関係 × 社会的関係)


なお、三好理論による人間関係とは図-1の様に「家族的関係」と「社会的関係」です。


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個体が100回復しても、人間関係が消滅していて0ならトータルは0です。だから個体が重症であればあるほど関係を豊かにしようとするアプローチです。個体が10なら関係を10にすることでトータル100を獲得しようとするアプローチです。考え方として非常に面白いまさに「目からウロコ」でした。


□■□■□■□



普通、身体に障害を持てば、まず身体を元通りにしてそれから関係を積み上げようと考えます。体を治して、職場に復帰して職場の人間関係を回復するというのが普通の考えでしょう。リハビリ室のセラピストたちもそう考えているでしょうし、それに基づくリハビリ・アプローチ方法でもあると思います。


それから、少し進んで日常の生活を容易にするための「生活リハビリ」に取り組んでいくことになる。これで「家族的関係」はずいぶんよくなると思われますが、問題は「社会的関係」です。


我々脳卒中片麻痺の場合、慢性期に入ると身体機能の改善は極度にスローペースになります。いわゆる「年単位の回復」です。しかしこの身体の完全回復を待っていては、社会的人間関係の回復がどんどん遅れ、やがて消滅さえしてしまう。


それで体が少々不自由でも社会的人間関係を回復するために「目標指向型リハビリ」をどんどん取り入れるアプローチ法が必要になります。このブログでも何度も取り上げました。例えば友達に会いに行く目標を立て、階段や坂道、電車やバスの乗り方など訓練するやり方です。「閉じこもり」を脱してどんどん外に出ていく必要があるのです。

人間を回復するために個体(身体)に対する機能回復のために限定したリハビリでなく、人間関係を回復するため「目標指向型リハビリ」が重要であるという考え方です。

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脳の損傷部位と程度は人それぞれです。例えば数値で考えますと(人間回復 表-1)、「現状」身体機能が、今50程度でも、社会的人間関係が10から30まで伸びてきた。家族的関係は80とすると、

・現状 50×80×30=120,000です。


これを目標値として身体55、家族80、社会的関係50と設定しますと、

・目標値55×80×50=220,000


となり飛躍的に「人間」が回復した結果になります。


ようは、回復の遅いところはそれなりに、得意な所を伸ばすアプローチでトータルを飛躍的に増加させる方法です。


もちろん関係等どれも簡単に数値化できませんが、考え方として、このようなアプローチ方法は非常に重要なポイントを指し示していると思います。


長くなりましたので続きは次回にします。


それじゃ~また。


関係障害論 (シリーズ 生活リハビリ講座)

関係障害論 (シリーズ 生活リハビリ講座)

作者: 三好 春樹

出版社/メーカー: 雲母書房

発売日: 2000/07

メディア: 単行本


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相変わらずの障害者の駐車場事情

 

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【神戸新聞2017/12/14】

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