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(3) 自立した人ほど要注意!

 

老いに適応するための講座の第3回です。今回、三好先生の主に団塊世代の人向けメッセージですが、三好先生ご自身の、苦い「離婚体験」にも触れられています。

 
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「個人主義」は、危険! 
「進歩主義」とともに私たちの価値観となっていたのは「個人主義」であった。自立した個人になることが人間の目標であるとされた。

こうした「個人主義」と「男女同権」という理念を空気のように吸い込み育ったため私は結婚とは自立した男と自立した女が共同生活するものでなくてはならないと思っていた。


しかしそうやってなされた結婚は破綻し離婚へと至った。「理念で結婚、本音で離婚」というのは団塊の世代を取材した記事に付けられたタイトルだが、私にぴったりの言葉である。人が依存しあうのは当たり前のことなのである。


自立を目指して生きてきたことが、実は排他主義と孤立をもたらす。
脳卒中による手足の麻痺といった障害を負った時に家から出なくなりに自我を崩壊させていくのは男の方が断然多い。
その理由は、男が自立した個人であったからである。
自立していない自分を人目にさらすのは嫌なのだ。人から介助されるのに耐えられないのである。

さらに自立していたからこそ人間関係が希薄で、人間にとって必要不可欠な人に依存するということがうまくできていないのである。

自我の崩壊を食い止めるためには関係作りのリハビリが必要だ!
自分は自立していると考えているあなた、自立すべきだと考えているあなた、障害を持ったり老いたりしたときそれは最大の障害になることを知っておいた方がいい 。

定年になった途端に呆けてしまったという話はよく聞く。脳卒中で片麻痺になった人に呆けが多いのを医療の世界は「脳血管型痴呆」と名付けて器質性のものであるかのように言うが、実は片麻痺という障害によって生活空間が狭まり、人間関係がなくなってしまうことを原因とすることの方がはるかに多いのである。

こうした自我の崩壊をもたらす原因を私たちは「関係障害」と名づけてきた。目に見えない関係が原因だから自我の崩壊を食い止め再建するためには関係作りのリハビリが必要だということになる。目に見える個体へのリハビリとは違うのだ。

生活空間は移動能力で決まるのではない。会いたいと思う人がいなければたとえ1人で移動できても家から出ることはない。まして誰にも会いたくない気持ちになっていれば、なおさらだ。しかし会いに行きたい人がいれば車椅子を使ってでも出かけるだろう。街がバリアフリーになっていなくても介助してしてくれる人がいれば可能だ。

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我々片麻痺障害者は、リハビリといえば、機能回復のみに目が行きがちですが、生活が変われば、人間関係もリハビリ・再建しなければならないということなのです。

 
このことに視線が向かない人が圧倒的に多い。もちろん職場復帰を果たし病前の人間関係が維持できる人はいいのですが、私のように仕事(その人間関係)を失ってしまうと、人間関係の再構築が必要になってくる。

 
私は今、友人たちが定年退職の時期を迎えておりこの点はラッキーです。幼馴染たちも定年を機に故郷に戻ってきています。そうなると私は「第二の人生」の先輩です。嬉しいことに、子供の時と同じように、ガキ大将気分を味わっています。

 
ただ、それだけでなく、新たな人間関係を広げることも必要です。些細なことですが、リハビリする公園では、できるだけこちらから挨拶をすることにしています。数人ですが親しく話をできる人もできました。

 
       そんじゃ~また 

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