片麻痺生活 風呂上がりスムーズに着衣するための動作分析
片麻痺障害とクッション
装具をつけた足、市販ののウオーキングシューズを履きやすくする工夫 [
写真グレーのシューズは現在3番めの装具用のシューズです。
27cmの市販の シューズです。当然左右同じサイズです。このシューズは余裕をみて5Eのゆったりサイズを購入しました。
左右大きさを統一すると購入できるシューズの種類も大幅に増えますし、値段もグッと抑えられます。これで4000円程度です。何より履きごごちが違います。市販のウオーキングシューズは競争が厳しいせいか、やはり歩きやすく研究され作られています。
意外に、マジックタイプより、紐タイプの方が融通がきいていいと思います。
ただし容易に履く工夫が多少必要です。私の工夫を紹介します。
1.靴周りの緩衝用スポンジを抜く
ウオーキング・シューズは、かかと周り等衝撃を和らげるスポンジがたくさん入っています。装具を付ける場合は緩衝用スポンジはその厚さが邪魔になります。また装具を付けることで衝撃は気になりません。
そこで履きやすくするため私はこのかかと周りのスポンジをできる限り抜くようにしています。防水などされている靴はかなりきっちりと隙間なく作られていますが、私は内側に大胆に切り込みを入れてスポンジを引っ張り出すようにしています。そうするとかなり履きやすくなります。その後切った箇所を縫い合わせています。縫い合わせに関しては女房に頼んでいます。
2.靴紐は、麻痺側は伸び縮みするもの、健側はしないものを使う
上のの写真でもおわかりのように靴紐は左右で違うものを使っています。
麻痺側の装具を履く方は、できるだけ広がる方がいいので伸び縮みする紐をつけています。
逆に健側は若干大きめのサイズになりますので、できるだけ紐でしめる必要があります。ですから伸び縮みしないものを使います。下記は、ゴム製で簡単に片手で靴紐を締めるストッパーもついています。
ゴム製結ばない靴紐 スニーカー 伸びる靴紐 ほどけない 簡単取り付け 靴紐が解けてイライラを解消 脱ぎ履きが楽々 子供から高齢者までも対応 一足分(グレー点在)
- 出版社/メーカー: RJ-Sport
- メディア: その他
3.片手で紐を締めるためのコードストッパーを使う。
上記以外でも次のような市販のストッパーを使うと、片手でも簡単に靴紐を締めることが出来ます。
1つ100円程度です。
Nifco ニフコ プラスチックパーツ 2本用コードストッパー(CL4)
- 出版社/メーカー: Nifco
- メディア:
なおそれでも、装具側の足が靴に入りにくい場合は、靴を左右に振りながら押し込んでください。
以上、参考になれば幸いです。
ソファーに座って片手で雑誌を読む
障害者手帳、持ち運びしやすいカード型での交付を可能
【神戸新聞10月24日】
厚生労働省は24日、障害のある人が持つ障害者手帳について、持ち運びしやすいカード型での交付を可能とすることを決めた。同日の社会保障審議会の障害者部会で提案し、了承された。今後詳細な制度設計を進め、早期に省令を改正する。
身体障害者が持つ「身体障害者手帳」と精神障害者が持つ「精神障害者保健福祉手帳」はどちらも紙製で、情報を書き加える仕様になっている。
新しいカードは運転免許証などと同じ大きさで、耐久性が高いプラスチック製を想定。氏名や住所、障害の内容などを記載する。実際にカード型で発行するかどうかは自治体の判断に委ねる。
住宅は築40年、鉄筋コンクリート造り
元々私たち家族は 阪神淡路大震災までは、兵庫県伊丹市に住んでいました。ところが地震で借りていた家が 見るも無残に壊れたのです。
近くの避難所になった小学校に一旦行きかけたのです。しかし、次男は生まれてまだ3週間の赤ん坊です。避難所生活は、高齢出産後の女房や、生まれて間もない赤ん坊にはきついだろうし、周りの人にも赤ん坊の泣き声は迷惑だろうと、急きょ私の実家に連絡して、一時避難を願い出ました。
それでしばらく家族は私の田舎で暮らすことになったのですが、 これ幸いと私の両親はさっさと離れの隠居屋敷に移動し、それで私たち家族が、築40年の家に住むことになったのです。当初はすぐに戻るつもりでしたが、様々な事情が重なり、これからどこに住むのかを考え直さねばならず、悩みに悩みました。結局私だけが仕事のため単身赴任という形で戻ることになりました。
わたしの実家は、 築40年の鉄筋コンクリート造り2階建ての家です 。鉄骨建築の会社を営んでいた両親が自ら建てた家です 。ですからやたら頑丈で、 壊すにも相当な費用がかかることが見込まれるのです 。仕方なくリフォームしながら住むことにしました。
築40年の古い家は、田舎の家の典型で部屋数は多いのですが、各部屋は狭い、暗い、寒いと三拍子そろっており、住みにくい家です(泣)
そこで、必要な場所からリフォームすることにしました。ポイントは三つです。将来を見越してバリアフリーのフラットな部屋にする。家族が集まれる広い空間を1か所作る。生活の基本となる水回り(キッチン、風呂、トイレ)の改修をする。この三つをまず実現することを目標にしました。子供の部屋は、成長に合わせて考えると言うことで、手をつけませんでした。正直、地震で仕事などの先行きの見通しが全く立たず、大きなお金は使えなかったのです。
それでもこのリフォームのおかげで、私が片麻痺となった後も大きな住宅改修はせずに済みました。床も車いすでも移動できるようにフラットですし、お風呂も低く(浅く)長いユニットバスで、手すりも何か所かに付いています。トイレも洋式トイレを2か所に設置していました。
回復期で退院する前、リハビリ医と理学療法士、作業療法士の3人で自宅の調査に見えたのですが「住宅に関しては、明日退院してもかまわないくらいや」とのお墨付きをえました。
それでも自宅での片麻痺生活を数年続ける中で、手すり、トイレ等小さな改善、私の部屋のリフォームなどが必要になりました。古い家に住み始めた時、年を取り体が不自由になることは当然予想していましたが、左片麻痺になることまでは予想していませんでしたので、対応が必要でした。その詳細を次回以降シリーズでお伝えしたいと思います。