トレッドミルによる歩行リハビリ(リハビリ入院-2)トレッドミルの有用性・メリット
トレッドミルトレーニングの有効利用について「エビデンスに基づく脳卒中の上肢と手のリハビリテーション」(ピーター・G・レビン著)より引用しまとめておきます。
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作者: ピーター・G・レビン
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出版社/メーカー: ガイアブックス
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発売日: 2014/04/15
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メディア: 単行本(ソフトカバー)
◆トレッドミルトレーニングは安全面に配慮すれば、サバイバーの回復を促進する機器として非常に有効である。
◆研究ではトレッドミルトレーニングが歩行スピードと歩行の質を改善すると報告されている。
◆またある研究では歩行スピードが増加することにより、以下の機能改善が見込まれると報告されている。
・良好な心肺血管系の機能維持(脳卒中の再発リスクを軽減する上で重要)
・筋力の強化(適切な体重の維持と全身的な健康管理上で重要)
・バランス(転倒リスクを軽減する上で重要)
・協調性(歩行などで消費する過剰なエネルギーを軽減する上で重要。これにより長距離歩行や素早くく歩ける能力を保証してくれる)
※これは歩行動作における左右の足の振り出し等各動作の協調性のことだと思います。
◆トレッドミルトレーニンのメリットを挙げると
・安全、直進、平坦で止まる必要のない歩行環境を提供してくれる
・上肢で支えることのできる平行棒を持って歩行することができる
・快適な室内で長距離歩くことを保証してくれる
・歩行スピードや傾斜角度を段階的に調整することが可能
・進行状況の詳細な測定結果を教えてくれる(トレッドミル上でのスピードや距離が通常はデジタル掲示板に出てくる )
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反面、欠点や注意する点も当然あります。これについては、私が体験して感じたことをこのシリーズの中で、おいおい触れていきたいと思います。