【神戸新聞2019年3月15日】













デザインか機能性か悩ましい問題です。私の様な障害者は、美術館のその導線の長さに辟易します。車椅子をお借りすることもありますが、普段使っていないので操作に慣れていませんし、だれかに押してもらうより、一人で心行くまで眺めていたい。




ですから大都市の大きな美術館には、足を運びません。この美術館も車で1時間程度ですが、病後一度も行った事がありません。


私は地方の小さな美術館でゆっくりと絵画を鑑賞するのが好きです 。展示数は少ないですが、ヒューマンな規模で駐車場も近くゆっくり鑑賞できます。ピカソやゴーギャンが常設展示されている地方の美術館もあります。




ですから私は機能派です。中の展示作品が私が美術館を訪れる最大の理由です。建物も確かに一つの作品には違いないですが、機能性を損なっているようなものは論外です。




余談ですが、コンクリートむき出しの無骨なデザインは、コンクリートの家に住む私は好きではありません。