私は関西の田舎町で暮らしています。しかも片麻痺で歩行に装具と杖が必要です。ですから移動に車は欠かせません。当然車には、月何回か、ガソリン給油が必要になります。





最近はセルフのガソリンスタンドが多くなりました。私は片手でお釣りを受け取るのが苦手なこともあり、いつも現金で3000円分きっちり入れることにしています。




病気前から2000ccのミニバンに乗っているのですが、これ車高が高く左片麻痺の私は、運転席の乗り降りに苦労するのです。さらに1000円札を3枚挿入しなければなりませんので、片手しか使えない私は、給油の作業に多少時間がかかるのです。ですからいつもは、空いている平日に給油を済ませるようにしています。




その日は、日曜日でしたが、たまたま通りっかかった際、あまり混んでいなかったのと、残量が減っていたので、給油することにしました。一台待ちで並びました。直後にもう一台が私の車の後ろにすぐに並びました。バックミラーで確認するとミニバンにご夫婦と お子さん2人乗っておられます。


 


私の順番がきて、すぐに(実際はもたもた)車から降りて行くと、後ろの車から40代と思しきご主人が降りてこられます。「手伝いましょうか」と私に気軽に声をかけてくれました。


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私は「自分でできますので」と一旦答えかけたのですが、その親切が嬉しかったので「じゃすみませんが、給油キャップだけ開けてもらえますか」とお願いしました。




私がガソリンを入れていると、後ろの車では家族で笑顔で話されています。ようやく私が給油を終えて、後ろの車に頭を下げると、動作の遅い私に対して、みなさんんイライラした様子は微塵もなく、笑顔で挨拶をかえしてくれました。




田舎でも、障害者用の駐車場は健常者に占拠されてしまうことも多いのですが、一方で、こんな親切な方もおられます。本当にありがたいことです。実際はこんな方のほうが多い気がします。


 


と言いますのは、セルフのガソリンスタンドで、声をかけていただくことが度々あるのです。でもこれまでは「ありがとうございます。大丈夫です」とお断り(笑顔で)することが多かったのですが、今回はありがたくお手伝いいただきました。


 



 


【参考記事】 運転席に乗り込めない!! [丹下右膳の運転記]


 


それじゃ~また