リラクゼーション(2)




今回はストレッチングの効果を上げるためには、リラクセーションで筋を弛めておく大切であると言うお話です。




本文は、ややわかりにくさを感じる文体ですので、少し手を加えてご紹介します。


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リラクセーション―緊張を自分で弛める法 (ブルーバックス)



  • 作者: 成瀬 悟策

  • 出版社/メーカー: 講談社

  • 発売日: 2001/06/20

  • メディア: 新書







 外的力で筋を引っ張るストレッチングに潜む罠




ストレッチングは筋や腱を引っ張って伸ばすことを言うのですが、実際に外的な力で筋を引っ張れば、引っ張られた通りすんなり伸びるかどうかと言うと、現実にはなかなかそうは行きません。


むやみに引っ張れば、それに抵抗して、かえって筋が収縮し、強烈な収縮状態にさになりかねません。




なぜなら筋肉という生理物体だけが単独に存在しているわけではないからです。


体が生きている限り、その筋、あるいは、その体の持ち主(主体)が納得してその気にならなければ、外的に力を加えられる力によって筋が引き伸ばされるという事は起こりえないからです。




ストレッチングに関する本などの最初に引っ張りながらゆっくり息を吐くなどと書いてあるところを見るとその分野の専門家の方々は、その程度のこと(筋を弛めること)には気づいていると思われます。




■ 筋の伸びる条件はリラクセーション




すなわち「引っ張って伸ばす」というストレッチングの課題を本当に実現するためには、引張りに抵抗している筋の緊張を弛めなければなりません。




しかし、外的な伸展刺激に従って、刺激通りに筋緊張が弛み、その結果として筋が伸びていくというような話で、片付けられるほど生きてる人間、生きている人体は単純ではありません。




むやみに引き延ばす刺激を筋に与えるだけでは、引っ張られる感じや痛みなどの増すため筋は伸びるどころか、緊張してかえって収縮を強めてしまいます。




なわち外的な力で、筋を引き延ばすことのできる条件は、その主体がそれを有害刺激と認めず、その外力を自分にとって有用・有益なものと判断し、それを受け入れることです。




自分のその筋が引き延ばされることを納得し、引きびき伸ばそうとする外的な力に逆らうような力を入れず、自ら脱力し 伸びるために必要な程度にその筋群の緊張を弛め、外力が応じて筋が伸びやすくなるように協力する気持ちになることです。




積極的に外力に呼応して自らも筋の緊張を弛めていくような努力をしなければストレッチがうまく出ることなどあり得ません。




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今回はストレッチングで効果的に筋を伸ばすために、リラクセーションで筋を弛めておくことが条件ということをポイントとして押さえておいていただきたいと言う事です。


 


しかし猫ってリラクセーションの達人ですねえ~。皆さんそうお思いになりません。