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リハビリについて、一度整理しておきたいと思います(2)患者間のマナーと専門知識



前回、脳卒中片麻痺患障害者のリハビリについて、上記の表を使って簡単にまとめたわけですが、一言で言えば、運動の中枢コントロールセンターである「脳」の機能が最も重要であるということです。


ここに大きな損傷を受けていると、リハビリに非常に困難を伴うのです。

そして脳の損傷の部位や程度は、人それぞれだということです。それがまず前提なのです。この当たり前が理解できない人がいる。


障害の軽い人は「自分のリハビリ方法は抜群の効果があった」「死に物狂いのリハビリをやった」などだと、同病者に自慢しますが、ただ脳の損傷が軽かったケースが殆どです。損傷の程度が大きいとリハビリ自体が極めて困難です。



ですから、他人のリハビリについて、アドバイスを求められてもいないのに、あれこれ批判しない、それが同業者間の最低限のマナーなのです。

 

また筋肉・関節の動きや脳に関する基本的知識はあった方がいいのですが、専門的な知識がないからリハビリがうまくいかないというのではありません。


幼児は何も知らないのに歩けますし、逆に、脳の研究者や治療者は、多くの専門知識を持っていますが、現状は際立ったリハビリ効果を上げられず試行錯誤を続けている状況です。


重度の障害者が、脳研究の論文を読んだからと言って、うまく歩けるようにはならないのです。これを忘れて「論文読んで勉強してね」などとバカげた事をブログで発言する人がいる。


むしろ痙性を強めるなど間違ったリハビリをしないための基礎的な知識が必要なのです。なぜなら、今だ筋トレのような指導するセラピストがいますし、自分も家族も「頑張れば頑張るほどよくなる」といった単純な思考陥る危険性があるからです。


所で、「ナンバ歩き」「新しいマラソン走法」は、従来の西洋的な身体の動きと異なります。リハビリ室ではまず教えられません。過度に筋肉や関節を使わないこの動きは、障害のため動きに制限のある我々の参考になる点があるのではと私は考えています。


自分が経験したこともないのに、ロボットやトレッドミルのリハビリを批判する人がいます。エビデンス(臨床結果)を示して参考にしてもらうというのなら話は分かりますが、素人考えを開示するだけ、何ともオッチョコチョイな話です。


脳卒中のリハビリは、脳という未知な部分のリハビリです。ですから長くリハビリを続けている当事者の経験的な話や、長い間生活に根付いた疲れない歩行方法は、私は非常に重要だと感じています。

 

それじゃ~続きはまた

 

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