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困った入院患者(3)地理の先生


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それはある日のリハビリ室でのことです。私がストレッチしていると、隣で20代のセラピスト(理学療法士=PT)の先生に手足を触ってもらっている髭づらのむさ苦しい60代とおぼしき男性がいました。


聞くとはなしにその話が耳に入ってきます。この人、周りの人にも聞かせたいのかやたら大きな声で喋るのです。「国道1号線から20号線はなこんな風に覚えていくんや」とか「あの神社はこんな神がまつられているんや」などとやっています。まるで地理の授業です。PTは仕方なく相槌を打っています。国道10号線にはこんなおもしろい場所があるといった、だれもが興味持つ内容では全然ありません。


また一方的に話し続けるだけで、PTに対しては何も聞きません。

年輩の男性にも関わらずコミュニケーション能力を欠いているのです。

30分近く側にいましたが、私はこのPTの方が気の毒で仕方ありませんでした。何十年も教師として一方的に話し続けた結果、コミュニケーション能力を失ってしまったのです。


私の友人の中に、職業の弊害を理解し、定年後は見事に変身している人がいます。誰に対しても腰が低く、気さくに話しかけます。皆さん誰も前職など想像もつかないことでしょう(私は知っていますが)。こいつ詐欺師か!?(笑い)と時々思うこともありますが、ぜひ見習いたいといつも感心して見ています。

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