リハビリメニューの変更 2018年6月以降 [脳卒中ブログ村]
リハビリ入院の後に大幅に自主リハビリのメリーを変えることにしました。
前年のリハビリ入院時、多くの理学療法士(PT)から「ゆっくりでもいいから正しい歩行を続けていけば、スピードは自ずと上がってくる」とアドバイスされており、この一年間ゆっくり正しくを心がけてきたのです。
しかし、今回の入院でスピードは全く上がっていないし、少し早く歩こうとすると姿勢が崩れる。つまり前回入院時から進歩していない事がはっきりしたからです。
それで一日のリハビリ・メニューを次のように変更しました。リハビリしていて多少効果があったものに絞り込みました。「少量頻回」が基本です。
(1)低周波治療 30~45分
朝、麻痺側の足首関節やひざ関節、足の指等に低周波治療機により刺激を入れる。15分✕2~3本 テレビを見ながらやっています
(2)室内ストレッチ 30~40分
・しゃがみこみ(足首関節を体重をかけて曲げる)数分
・正座(太ももの前の筋肉を伸ばす、膝関節を曲げる)数分
・座禅のポーズ(左右片方ずつももに乗せる)数分
・仰向けに寝て 足の曲げ伸ばし
・横向き 麻痺足を上げる10回
・うつ伏せ 腕の肘関節を伸ばす 10分、麻痺足を上に上げる10回
(3)トレッドミル・トレーニング 20分
低速(時速1.0~1.2km)で5分✕4本
(4)室外歩行リハビリ 全体で1時間 50m程度の短い距離を繰り返す。
・3動作前型歩行(3点歩行)
ウオーミングアップとしてゆっくり正しく歩く
・坂道の上り
麻痺足に体重をかけ3動作てゆっくり登っていく。
・坂道の下り
自然と体は前に出ようとするので、3動作で左右の足の振り出し協調運動を意識をする。
・健足側に横歩き
杖なく安定して歩くことができ、私の雨対策歩行で傘をさしての歩き用です。
・麻痺足側横歩き
麻痺足の横への動きをスムーズにする。体重を麻痺足にかける訓練でもあります。
・後ろ歩き
内反尖足の修正、バランス感覚スピード感を鍛える
・斜め前歩き
健足側に、できるだけ素早く歩く。今回スピード対策として必ずやるようにしました。 対向者の多い横断歩道での私の歩き方でもあります。
・2動作前型歩行(2点歩行)
仕上げです。正しい動作で10mを15秒で歩くのが目標です。
・階段
低い階段、通常の高さの階段を、杖を使い健常者と同様、1段ワンステップで数回上り下りする。関節可動域、体重の荷重、バランス等非常に有効な運動です。
これまで、毎日やっていた約600mの一般道周回コースの歩きを一時中止しています。いまは基礎として、短い距離で正しい姿勢でスピードを上げることに専念します。
以上が、基本のリハビリメニューで、これに色々なものを取り入れたり止めたりと、日々試行錯誤しています。なおやりすぎると痙性(下肢突っ張り)が強くなります。一日平均8,000歩を目安にしています。一日15,000歩を超えると転倒等要注意です。
(1)片麻痺ストレッチ
★「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」
ピーター・B・レビン著
この本は同じ脳卒中ブログ村の「neoblacks」さんのブログ記事により教えていただいた本です。OSDさん、ありがとうございました。
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筋は、引き伸ばされて損傷することを防ぐために痙性を活用する。
痙性は筋の運動範囲を制限する。そして手足をより硬くする。
メリットは筋にある程度の緊張状態が得られることである。
デメリットは動かすことが困難になるということである。
筋緊張が強くなればなるほど不動状態を強いられる屈筋群(各関節を曲げる筋群)と伸筋群(各関節を伸ばす筋群)の両者が脳卒中後に痙性を呈する。特に脳卒中後はより屈曲する方向に力が動員されやすい。このためにそのような屈曲の活性化により典型的な片麻痺姿勢となっていく 。
2.ストレッチは、痙性を一時的に止めることができる。
セラピストや他の医療従事者においてこの事は共通の見解である。
痙性は、脳の問題であり筋だけの問題ではない。数多くストレッチをやったからと言って永久に痙性を止めることはできない。しかしながらストレッチにより短期間であれば痙性を止められることは研究でも報告されている。
3.ストレッチは回復に向けて努力する際に伴う痛みなどを緩和することができる。
回復を促進するための反復練習は普段活用できていない筋を働かせる方法であるこれにより痛みを引き起こす可能性がある。
ストレッチはこの痛みを軽減して排除することも可能である。
4.トレッチは自身に非常に有益である。
柔軟性を維持することは身体の若さを保つことができる。また麻痺の影響が少ない側(非麻痺側)の体幹や手足にも良い影響を与える。
5.ストレッチは筋と関節を正常な健常な状態に維持してくれる 。
脳卒中後の問題の一つは手足が十分な関節可動域(R0M)をもって動かせないことである。脳卒中を患うと麻痺側のR0Mが制限される。したがって脳卒中後は特に筋や関節を動かして健康状態を保っておく必要がある。
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ストレッチを始める前に、痙性が起こるメカニズム、ストレッチの効果と限界(一時的)を把握しておきましょう 。
【参考記事】 シリーズ「室内自主リハビリ」を始めます
リハビリ後のストレッチにピーナツボール
これはバランスボールのピーナツボールというものです。
入院中のリハビリ室で他の方が使っておられたの見て、リハビリが終わった後のストレッチとしてやってみました。
写真の様に足を置いて上下、左右に軽くぶらぶら動かします。私はPTにも指摘されたのですが、麻痺足の付け根がうまく動かせません。これは、そこに刺激が入るのです。
最大の効果はリハビリの後のストレッチ効果だと思います。大腿部のリラックスに役立つのです。柔軟性が戻ってくる感じです。
私は、このピーナツボールが非常に良かったので自分で購入して自宅でもリハビリ後にやるようになりました 。実はこれ手の方のストレッチにも使っています。それは後程、ご紹介します。
シリーズ「室内自主リハビリ」を始めます
これから、慢性期の室内自主トレについて、私のリハビリ方法(実際は試行錯誤の連続です!)も紹介しながら考えてみたいと思います。
室内自主リハビリですが、私は大きく3つに分けて考えています。
一つ目が、トレーニング系です。
筋肉トレーニング、バランス・トレーニングなどが代表的です。作業療法的な「つかむ」等の手・指のトレーニングをおやりになっている方もおられると思います。私の場合は麻痺手・指が全く動きませんので、この手・指のリハビリは全く行っていません。ですから、残念ながら何もご紹介できません。悪しからずご承知おき下さい。
その他にも連動して関節を動かす(股関節、膝関節、足首関節)トレーニングがあります。
二つ目がストレッチ系です。
痙性対策の各種筋のストレッチ、拘縮対策の関節可動域訓練もこちらに含めご紹介します。自主トレと言う事で、女房に手伝ってもらう他は、主に自分一人でやっています。
三つ目が、リラクセーションです。
心理(認知)リハビリテーションと言うもので、注意を向けること、息を吐くことで、自分で筋緊張など身体の緊張を弛めていく方法です。緊張している体の部分に意識を向ける認知的な方法で、ストレッチと併用して効果を上げようとするものです。
この3つが、図のように歯車のごとくかみ合ってくれば、効果は高いはずと、私は目論んでいるのです。片麻痺障害者にとっては、リラクセーションが一番大きなベースとなる歯車だろうと私は考えています。
以上をこれからシリーズで紹介していきます。デザイン用の人形や私自身のストレッチ姿の画像に基づいてご紹介します。ただ、一人でモデルも、片手での撮影もしていますので、多少のお見苦しさは御愛嬌とご容赦ください。
困った入院患者(3)地理の先生
通所リハビリ施設(デイケア)へ潜入・突撃します (1)
トレッドミルによる歩行リハビリ 総括すると、諸刃の刃(もろはのやいば) [脳卒中ブログ村]
トレッドミルリハビリは、膝を曲げることができる人は、距離やスピードを向上させることが出来ます。どちらかといえば、この様に障害の程度が軽い人に向いたリハビリだと思います。
一方、私のような、ぶん回し気味に歩行している人間にとっても、トレッドミルを利用した低速歩行トレーニングにより、歩容改善の訓練に利用出来るとの感触を得ました。
ただし、私のように膝関節、足首関節を自分では曲げられずぶん回し気味の歩行の場合は、とりわけ注意が必要です。
痙性が強くなる危険が大いにあるからです。トレッドミルトレーニングは、一方では非常に役に立ちますが、他方では大きな害(痙性)を与える危険もある諸刃の刃(もろはのやいば)なのです。
吠え その1
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「性格が良いおばあちゃん」、「性格が悪いおばあちゃん」と茶化してキャラクター化していますが、実はそんなに大きな違いはありません。性格の「悪い方」は「素朴」な人です。「良い方」は周りに気を使っていますが、なかなか頑固な面もあります。「悪い方」が畑仕事、「良い方」は日本画が趣味です。3人で話すと時に「悪い方」が「良い方」に変わったり、「良い方」が「悪い方」に変わったりと中々面白い。「悪い方」も時々ほろりと優しいこと言ったりします。素朴で裏がないだけにうれしいものです。
足首の硬さが歩容を悪くする
リハビリ入院してセラピストの方々に指摘されたのは足首の硬さです。
この足首の硬さが歩容(歩く姿勢)を悪くしている要因であると言うのです。
私は背屈が全くできません。写真の上の矢印の方向に動かすのが背屈です。
それに加え短下肢装具は足首が曲げられるタイプなのですが、それでも体重の乗せ方が不十分だったのでしょう歩行時足首を十分まげることができなかったのだと思います。それで足首が固くなっていくんだと思います。
それで足首のストレッチのために、リハビリ室で、傾斜板に毎日約20分乗るようにしました。でもあまり足首が曲がったという感じがしないのです。そこで家では 朝、昼、晩の3回写真の姿勢で5分間しゃがむようにしました。
これで少し足首の柔軟性が戻ってきた様に感じています。
トレッドミルによる歩行リハビリ(8)15~19日目 最終週 光明を見出した [脳卒中ブログ村]
15~19日目 第四週
リハビリは週5日ですので、実質最終週です。
トレッドミルによる歩行は時速1.0kmから1.2km、更に1.4kmまで徐々にスピードを上げての20分歩行を一日2本こなせるようになってきました。やれやれです。
今回のトレッドミルによる歩行リハビリは、短期間に結果を求めたせいか山あり谷ありで、結果的に大きく歩容が改善されたと言うわけではありませんが、歩くのはずいぶん楽になりましたしスピードも少し上がりました。6分走テストの結果からすると、入院時の時速1.4kmが、退院前には1.6kmと少しアップしていました。
それより私は、トレッドミルによる歩行リハビリに手応えを感じていました。
トレッドミルリハビリは、膝関節、足首関節を曲げられない私のようなぶんまわし歩行者には諸刃の刃です。無理をすると足が突っ張り痙性が進み歩きにくくなりますが、低速で歩くことで歩容の改善につながるとの確信がえられたのです。光明を見出したのです。
つまり膝関節が多少でも曲げられる人は主に「スピードと持久力向上」目的でにトレッドミルを使い、私のように膝関節が曲げられない者は、主に「歩容改善」を目的にトレッドミルを使えば、いいということです。
歩行は、膝関節や足首関節を適切な角度に保つだけで、あとは軽く力が上からかかるだけで楽に歩くことが出来るのがわかっています。
【参考記事】骨格と関節の形が適切ならば重力に任せるだけで、安定した歩行が実現
この膝や足首の角度を、体重をかけ先に作ってしまえば、楽に前に振り出せる。その練習にトレッドミルの低速歩行は最適だ。そんな確信です。
入院中から家庭用のトレッドミルの購入を検討し始めました。様々な機種を検討しました。問題はレーンの幅です。40cm前後のものが多いのです。リハビリ室のものは60cm以上あり、ぶん回し気味でも麻痺側が側面に当たることはありませんが、40cm以下では不安です。
決めあぐねていたある日2018年5月に発売されたばかりの上記のトレッドミルが53cm幅でした。値段も10万を切っています。「これだ!」と私は思いました。
退院日、帰宅してすぐ注文しました。