自宅で家庭用トッレドミルによる歩行リハビリはじめました(3)
家庭内でトレッドミルトレーニングを開始して2ヶ月目の姿です。
これ以前、特に腰が引ける、体が後ろに傾いて足を前に出していると欠点を指摘されていました。いわゆるへっぴり腰になっているのです。
そのためにこの改善に取り組んでいました。改善点は2つです。
1.麻痺足の膝を外に逃げないようにすること。そうすると体は自然に立ってきますのでへっぴり腰が改善される。このことでスピードへの対応もができるようになる。
2.膝が曲げられないという欠点を補うために、足を吊り上げる代償動作で歩く。ただし麻痺足を前に出した時に、膝を折った状態を先に作っておき、その角度を後ろ足の時もある程度保ったままで足を前に出す。
ただ上記の動画で明らかなように、体の上下動が大きくなります。
これをどうすべきか、色々な専門家の意見を聞きました。つまりこの代償動作としての体の上下動は、将来身体に悪い影響を及ぼすのかどうかです。
膝が曲げられない場合、代償し前に歩くためには、
一、足を外旋するぶん回し
二、身体を健側に傾ける
三、麻痺足を骨盤で上に引っ張りあげる
大きく3つの代償動作が考えられます。そのどれを主に採用するかです。
「あれもダメ、これもダメ!」という欠点を指摘するだけのセラピストもいますが、ひざを曲げないで、代償動作もなしでどうやって歩くのか、是非一度歩行の姿を見せてほしいものです。
ここら辺の事も歩行リハビリ特化型デイで担当していただいている柔道整復師の先生と意見交換しました。一は、身体への負担が大きく歪み・故障の可能性が高い。二は健側の負担大きく転倒の危険性がある。結局三が相対的には一番安全だろうということです。ただし事前に体重をかけ膝や足首の角度を調整しておいて、上下動を抑える訓練をやってみようという事になりました。
自宅でのトッレドミルによる歩行リハビリ(2) [脳卒中ブログ村]
自宅で家庭用トレッドミル(低速電動ウオーカー)による歩行リハビリはじめています。
トレッドミルのベルト幅は、リハビリ室のものは63cm、このマシンは53cmで10cm狭いのですが、これが家庭用では現時点では最大級であろうと思います。
ただ家庭用トレッドミルは、より速さを感じるのです。退院後も月1度リハビリ室のトレッドミルに乗りましたがこちらは時速1.4kmでもゆったり感じるのです。
それで無理せず、時速、1.0km、1.2km、をこなすことを第一に考えました。このスピードで歩容の基礎を固めるつもりです。
朝一は時速1.0kmで5分を2セット、午後に時速1.2kmで5分を2セットを基本として、室外の歩行リハビリのあと調子が良ければ、時速1.4kmを1本こなす。そんな目標を立てました。
自分で膝を曲げれないためトレッドミルのスピードが上がると、棒足で地面を叩きつけるような歩行になる、そして歩行できなくなる。無理は禁物です。
安全性ですが、このトレッドミルは、スイッチや腰ベルトなどの安全装置が3つ付いています。これも購入のポイントでした。
自宅でのトッレドミルによる歩行リハビリ(1)
自宅で家庭用トレッドミル(低速電動ウオーカー)による歩行リハビリはじめました。
初日は時速0.8km、1.0km、1.2km、1.4kmと徐々にスピードを上げてそれぞれ5分づつ歩きました。自分で膝を曲げれないため痙性のコントロールが最大の課題です。
先日までのリハビリ入院の体験から、私には、トレッドミルによる歩行リハビリは、諸刃の剣だと感じています。
うまくいけば歩容の改善をもたらしますが、痙性を強める可能性もあります。私は自ら膝関節、足首関節を曲げることが全くできず、それ故に真っ直ぐ足を出すのが困難で、ぶんまわし気味の歩行を普段しているからです。
先日リハビリ入院し、トレッドミルを使った歩行リハビリを体験し、これほど短期間に歩容が改善されるリハビリは脳卒中後の慢性期で初めてのことでした。
しかしながら私の場合、痙性が強まると足が棒の様になり時速1.0km程度でも歩くのが困難になります。トッレドミルは棒足になると急激に痙性が強まります。これも入院中に経験しました。
ですから諸刃の剣なのです。そんなリスクはありますが挑戦してみたいとと思います。経過は随時報告いたします。
【追伸】トレッドミル・リハビリで、一番疲れるのは脳です。20分も連続で歩行すると、頭がフラフラするくらいです。ですからトレッドミルは、歩容と、それを覚え込ませる脳のリハビリだと思っています。
ナンバ歩き-甲野善紀-
脳卒中片麻痺となると、リハビリ室で理学療法士の先生から歩行指導を受けます。
私の場合、その指導のベースは、「健常者の歩き方と比べてどうなっているか」ということでした。
ただ、この動画で甲野先生も指摘されているように、江戸時代の武士は今の健常者のように歩いていたわけではありません。
最近マラソンの大迫選手の日本記録が話題になりましたが、スポーツの世界の走り方にも色々な変化が生じています。大迫選手の場合は、かかとからの着地ではなく、つま先からの着地なのです。
また、腕をだらんと下げ、ももをあまり上げない「忍者走り」と言われる走り方を取り入れる選手もいます。陸上長距離のスズキの安藤選手がこの走り方です。
短距離でも100mの日本記録を持っていた伊藤浩司選手が「黒人選手のようにもも上に引き上げる走りではなく、忍者走りが日本人には向いている」と発言していました。この場合は、地面を蹴ってツマ先で走るのではなく、土踏まずでフラットに地面をとらえる、ということらしいのです。
膝も足首も自力で曲げられない私の様な片麻痺に、適した歩き方のヒントはないだろうかと、今回から色々な歩き方走り方の動画を見て行きたいと思います。
それじゃ~また